職業体験の知られざる真実

2月度の上越の会のテーマはキャリア教育でした。

 

現役の先生方のキャリア教育に対する熱い思いを聞くことができ、改めてキャリア教育のあるべき姿を考えさせられました。

 

キャリア教育は、進学や就職に対して取り組むことを通して、その子どもの生涯に渡る幸せを考えるものであるべきです。まさに『学び合い』です。

 

キャリア教育と銘打って指導を行うというよりも、日々の学級経営がキャリア教育に繋がっているという構造が良いのかなと思いました。

 

 

 

大学のキャリア教育の授業で聞いた興味深い話を思い出しました。

 

キャリア教育の代表格は、職業体験ですよね。自分も、地域のコミュニティーセンターで、センター中のスリッパをひたすら消毒した思い出があります。

 

 

ある研究では、職業体験を行なっても職業観はほとんど変化しないという結果が出たそうです。

また、たった1日や2日の職業体験では、生徒の自己効力感が下がる結果も出たそうです。

さらに、希望の職業を体験した生徒ほど、満足度が低いという結果もあるそうです。たったの数日しかない中で、子どもに任せられる仕事は、雑務や簡単なものに留まってしまうのでしょう。描いていたイメージとの乖離が満足度の低下に繋がっているのだと思います。

 

自分は、その時、たまたま気になる子と共にスリッパの消毒ができたので最高でしたが、そうでなければ職業のイメージどころか辛い思い出となったでしょう。

 

 

改めて、

 

一生涯の幸せから逆算したキャリア教育を実現できるような、学級経営をしていきたいと思いました。

 

また、教師である私自身が幸せになって、私自身の姿で語れるようになろうと思いました。(西川先生から学んでいるのは、これが大部分かもしれません)